東京にて演奏会に出演しました。

8月25日に五反田文化センター音楽ホールで開催された、「ふたりのフランツvol.5」に出演しました。
YouTubeに演奏動画をアップロードしましたので、是非お聴き下さい!

第5回となるこの演奏会は、リスト作曲の巡礼の年第1年と第2年を奏者7名によって全曲演奏するプログラムとなりました。

リストと言えばド派手な超絶技巧曲集に目が向けられがちですが、リストが20代~60代の頃に書いたこの「巡礼の年」は若年のヴィルトゥオーソ的・ロマン主義的・叙情的な作品から、晩年の宗教的、あるいは印象主義を予言するような作品まで様々な傾向の作品が収められていますので、作風の変遷がよくわかり、リストの人物像がみえてくるような作品になっています。

その中でも私は、巡礼の年第2年イタリアから第7曲「ダンテを読んで」を演奏させていただきました。
リストがダンテの「神曲」からインスピレーションを得て作曲し、「地獄」のような圧倒的な迫力から「天国」を彷彿とさせる美しいメロディーも描かれ、演奏会やコンクール等で取り上げられることも非常に多い名曲の一つです。

この曲は大学そして、留学中にも勉強をした曲でとても思い入れのある曲でもありました。練習をしていく過程で留学先であったハンガリーやリスト音楽院時代を思い出し、また先生が仰っていたことを思い出したりして、とても懐かしい気持ちになりました。

お客様に演奏をお届けする為に、日々練習をし、演奏をしていくことが生徒さんたちにより良いレッスンをすることにも繋がっていくと思っていますので、これからも一つ一つの目標に向かって頑張っていきます!